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生活情報 ビジネスマナーの基本 挨拶編

ビジネスマナーの基本 挨拶編

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更新日:2016年10月18日

春は新生活の始まりです。新社会人の方も、そうでない人も、一度自分の挨拶を見直してみませんか?
気持ちの良い挨拶で、一日をスタートさせましょう。

1.人は第一印象で決まる!

人と出会った時、服装や表情、しぐさ等の「視覚情報」と、声のトーンや話の速さ等の「聴覚情報」、言葉の意味や話の内容等の「言語情報」の3つで、どの情報が一番印象に残ると思いますか?

実は、最も印象に残るのが「視覚情報=見た目」です。

「メラビアンの法則」によると、視覚情報(見た目)が55%、聴覚情報(声)が38%、言語情報(話の内容)が7%だそうです。見た目がいかに重要なのかが伝わってきますね。

さらに、この初めて会った時の印象は、その後も継続していきます。第一印象で仮にマイナスの印象を与えてしまった場合は、8回以上プラスの印象を与えることでやっとマイナスからプラスへと変化するとも言われています。初対面の方に会う時は、気を引き締めて挑みましょう。

2.好感度をアップさせる挨拶の基本

禅用語に「一挨一拶(いちあいいつさつ)」という言葉があります。師と修行者、あるいは修行者同士が問答を交わし、その反応から相手の修行の進み具合を値踏みするという意味合いで、現代における「挨拶」の語源となったと言われています。

今ではおじぎや受け答え等も含めて「挨拶」という言葉で表現するようになりましたが、本来は心を開き、相手に近づくという意味を持つ言葉でもあります。円滑な人間関係を築くためにも、心を開いて気持ちの良い挨拶を心掛けましょう。

では、気持ちの良い挨拶とはどのような挨拶でしょうか。挨拶の頭文字をとって、以下のように心がけると実践しやすいですよ。

あ…明るいトーンで
相手の目を見て、明るいトーンで話かけてみましょう。 

い…いつも
毎日の日課として、いつも挨拶をするように心掛けましょう。 

さ…先に
相手よりも先に声をかけると気持ち良いです。 

つ…続けて一言
「おはようございます、今日も良い天気ですね」等、挨拶だけでなく一歩踏み込んで一言添えてみましょう。

こうして見てみると、全て基本的なことばかりだと思いませんか?ここに書いてあることを基本として、自己流の「あいさつ」を見つけてみてください。

3.何気ない態度が与える印象に要注意

相手と話すときの自分の「目線」。どこを見ているか客観的に見てみたことはありますか?
目線が人に与える印象は角度によって様々です。鏡を見ながら、実際に試してみてください。顎を上にあげると相手を「軽蔑」しているかのような印象。逆に上目使いだと「疑惑」といった印象を与えてしまいます。

実生活でこのような角度で相手と話すことはないと思うかもしれませんが、例えば椅子に座っている際に話しかけられた時のことを想像してみてください。何気なく見上げて首だけで振り返っていませんか?

挨拶や返事をする時のポイントは、体ごと相手に向けること。

振り返る時も、首だけ動かして振り返るのと、体を向けるのでは印象がぐっと違います。首だけでなく体ごと相手に向けるように意識しましょう。

4.誠意を伝えるお辞儀のポイント

丁寧なお辞儀をされると、それだけで良い印象を受けますよね。ここぞという時に相手に誠意を伝えられるよう、お辞儀の仕方にも今一度注意してみましょう。
 

まずは基本の姿勢を作ってみましょう。


①目線はまっすぐ
②背筋を伸ばす
③胸を張る
④男性は両手を脇に、女性は両手を前で組みます。
⑤足はかかとをそろえて、少しつま先をあけます。

また、お辞儀は三段階に分かれます。 状況に応じて使い分けましょう。
①会釈(15°)…すれ違う時や人前を横切るとき。
②敬礼(30°)…出迎え・見送りや、訪問・感謝の気持ちを表します。
③最敬礼(45°)…陳謝・深い感謝を表します。