茄子(なす)は皮ごと食べるべき!栄養・保存の豆知識
- 料理
更新日:2019年05月28日
食材に含まれている栄養素はもちろん、おいしいなすの選び方や料理に関するちょっとした裏技など、知って得する情報が満載です!
なすの栄養と効能
実の90%以上が水分である「茄子(なす)」。
体内の余分なナトリウムを排出して、高血圧を防ぐはたらきを持っている「カリウム」が豊富で、利尿効果が期待できます。
特に注目すべき成分は、表皮を紫色にしている「ナスニン」というアントシアニン系の色素です。
ナスニンには、増えすぎると体に害を与える活性酸素のはたらきを抑制する作用があり、その作用から、がんや動脈硬化、高血圧などの生活習慣病の予防に役立ちます。
また、ナスニンにはブルーベリーと同様に眼精疲労をやわらげたり、視力の回復を助ける効果もあるといわれています。
ナスニンは皮に含まれているので、料理には皮ごと使うのがおすすめ。
また、ナスニンは水に溶けやすい成分なので、調理するときは直前に切り、水に長くさらしすぎないようにしましょう。
また、なすには体を冷やす作用もあり、中国では発熱したときの解熱剤として食べられていました。捻挫や軽いやけどに、冷えたなすを当てるとよいともいわれています。
おいしい「なす」の選び方
なすの特徴は、表皮の濃い紫。その紫色が新鮮かどうかの判断材料になります。その見分け方をご紹介!
- 表面の紫色が濃く、ムラがないもの
- 皮にツヤツヤとした光沢と張りがあるもの
- ヘタがとがっていて、さわると痛いくらいのもの
また、表面に傷があるものは避けるようにしましょう。
実際に触れて、他に並べてあるものと比較しながら選ぶと簡単です。
なすを調理するときの基本
なすのアク抜き方法
なすはアクが強く変色するので、切ったら水にすぐつけるようにします。浮いてくる場合は上から皿などで重しをします。
長くつけすぎると風味が落ちたり、栄養が流れ出たりしてしまうので、10分以上はつけないようにしましょう。
なす×油の組み合わせに要注意
なすは油と相性が良い野菜なので、炒め物には最適!ただし油を吸収しやすいので、あらかじめ電子レンジで加熱したり、サッとゆでることで油の吸い過ぎを抑えることができます。
また、長く煮る場合には、変色防止のために先にサッと炒めて色止めをしておくと鮮やかに仕上がります。
なすの皮が簡単にむける裏技
なすの代表的な調理方法として、焼きなすがあります。
焼きなすを作る際に、一苦労するのが皮むき。熱いうちにむかないといけないのですが、熱くて持っていられないことはありませんか?
そこで驚くほど簡単になすの皮をむくことができる方法をご紹介します。
爪楊枝で簡単皮むき
- 包丁でなすに切れ目を入れます。
間隔は約1cmで、あまり深く入れすぎないようにしましょう。 - なすを焼きます。
ガスコンロのグリルで、両面焼きであれば上火、下火:強で9分、片面焼きであれば強火で5分焼き、裏返して5分です。 - 焼きあがったらまな板に取り出し、キッチンペーパーでヘタを押さえます。切り込みに沿ってヘタの方から爪楊枝を刺します。
- ヘタから先端に向かって爪楊枝を滑らせます。
なすの保存方法
なすは寒さに弱い野菜です。冷気に当たると、しぼんだり種の周りが茶色く変色したりしやくすくなるので、気をつけてください。
2~3日で使い切る場合は、日の当たらない涼しい場所へ。使い切らない場合は、水分を逃がさないようにポリ袋に入れ、さらに新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室に立てて保存しましょう。