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生活情報 おめでたい魚の代表「鯛(たい)」美味しい旬の時期や豆知識

おめでたい魚の代表「鯛(たい)」美味しい旬の時期や豆知識

  • 料理

更新日:2020年03月06日

お祝の席に欠かせない高級魚の代名詞「鯛(たい)」。味・色・姿のすべてがそろっており、古くから珍重されてきた魚です。今回はそんな鯛の豆知識はもちろん、おいしい鯛の見分け方や下ごしらえ、旬の時期などについてご紹介します。

縁起が良いとされる「魚の王様」

鯛の盛り合わせ

「鯛(たい)」は古くから縁起がよい魚とされ、姿の美しさはもちろんのこと、味や栄養ともに優れていることから、珍重されてきた人気の高い魚です。また、語呂が「めでたい」に通じることから、お祝いの席に欠かせない食材ともされてきました。

「○○タイ」と名前のつく魚がたくさんいますが、じつは、正真正銘のタイ科の鯛は国内で13種類しかいません。

その中で、日本でよく食べられる鯛は6種類ほどですが、一般的に鯛といえば真鯛のことをさすことが多いようです。

鯛の旬は?

大根のイラスト

鯛は1年中漁獲されますが、主に春と秋に旬を迎えます。

春に漁獲される産卵前の鯛は「桜鯛」とよばれており、身体全体が桜色を帯びて、栄養価が高くなります。しかし、産卵が終わった鯛は「麦わら鯛」とよばれ、味が落ちてしまうのが特徴です。

その後、エサを豊富に食べて身が太り、秋頃に漁獲される鯛を「紅葉鯛」と呼びます。この時期の鯛は、脂がのって美味しいとされ、どんな料理にも向いています。

鯛の栄養

鯛のアクアパッツァ

鯛はビタミンが豊富で、皮膚や粘膜を強化するビタミンA疲労回復効果のあるビタミンB1細胞の再生を助けるビタミンB2などが含まれています。

さらに、鯛の赤い色素成分である「アスタキサンチン」には、抗酸化作用があり、がんや高血圧などの生活習慣を予防するのに効果があります。

その他、骨などを生成するのに必要なマグネシウムやリン、良質なたんぱく質などが豊富です。

鯛のおいしい見分け方

鯛の栄養

丸々1尾の場合は40~50cmほどの大きさのものが、いちばん美味しい大きさです。また、背側が盛り上がる「鯛型」の形状で、背中などにコバルト色の斑紋(はんもん)が散っているものを選びましょう。

見た目が鮮やかな赤色のものは天然、くすんでいて肥満体のものが養殖です。

切り身の場合は、透明感があり、血合いが黒ずんでいないものを選びましょう。

鯛の下ごしらえ

鯛のアクアパッツァ

1.ウロコを取る

ウロコ引きや包丁を使って、うろこを尾のほうから頭の方向へこそげ落とします。

2.内蔵を取り出す

えらを切り、腹に包丁を入れて内臓を取り出します。

3.水洗いをする

きれいに水洗いして、全体を濡れたふきんで拭きます。

きちんと下ごしらえをすることで、鯛の美しい姿をそのまま生かした煮付けや塩焼き、鮮やかな桜色を楽しめる刺身など、さまざまな調理を楽しむことが出来ます。

鯛の保存方法

鯛の切り身ラップ

まずは鯛のウロコ、えら、内臓を取り除いて下処理をしましょう。まんべんなく塩をふった後、ラップで包んでからバッドなどにのせ、冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。冷凍する場合は、鯛を3枚におろしたり、切り分けたりして、保存するのがおすすめです。

冷凍だと1ヶ月ほど保存ができますが、冷蔵の場合は1週間を目安に食べきりましょ

残った刺身は、昆布で巻き、ラップで包んでから冷蔵すると、2~3日は保存できます。

鯛のおすすめレシピ

淡白でクセのない味わいの鯛は、刺身や塩焼き、煮付けなどの和食はもちろん、ポトフなどの洋風にアレンジするのもおすすめ。あまりがちな刺身は、ちょっとひと手間加えるだけで、本格的な鯛茶漬が味わえる。

たいと春野菜の和風ポトフ
【たいと春野菜の和風ポトフ】

鯛を使ったフランスの家庭料理ポトフ。

鯛茶漬
【鯛茶漬】

ごまの風味が香ばしい本格的な鯛茶漬。