換気不要の暖房「温水ルームヒーター」とは?ガスファンヒーターとの違いとメリット
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更新日:2019年11月22日
温水ルームヒーターとは、温水の熱を利用してお部屋をやさしく暖める暖房のこと。部屋の中で燃焼しないので小さなお子様のいるご家庭でも安心して利用することができ、乾燥しすぎない、結露が起こりにくい、換気が不要と良いことずくめなんです。
今回は温水ルームヒーターの仕組みや、ガスファンヒーターとの違いについてご紹介します。
温水ルームヒーターの特長
温水ルームヒーターの特長は、なんといっても空気が汚れないこと。その他にも温水暖房ならではのメリットがたくさんあります。
メリット1. 屋外燃焼で空気がきれい
石油ファンヒーターの場合は部屋の中で燃料を燃やして空気を温める「屋内燃焼」ですが、温水ルームヒーターの場合は建物の外壁に設置されたガス給湯器で燃焼を起こす「屋外燃焼」。
室内の中の空気を汚すことが無く換気が不要のクリーンな暖房で、もちろん運転中のニオイもありません。
メリット2. 温水だから安心・安全!
吹き出し温度は熱くなりすぎない約50~70℃。
中には可燃性の燃料ではなく温水が入っているので、万が一倒れてしまっても火傷の心配が少なく、お子様やお年寄りと同居しているご家庭でも安心して利用することができます。
メリット3. 燃料補給の手間いらず
暖房を使用中に石油ファンヒーターの灯油切れが起きてしまい、困ったという経験はありませんか?
温水ルームヒーターの場合はガスを使用した暖房なので、自分で燃料補給をする手間がかからず、燃料切れの心配もありません。
メリット4. 運転音が静か
室内では燃焼しないので、運転音が静か。
また、室温が上がり設定温度+2℃になるとファンが止まり、お湯の循環のみのふく射熱に自動で切り替わります。風量が少なくなるので、運転音はさらに小さくなります。
ガスファンヒーターと温水ルームヒーターの違い
同じようにガスを使い燃料補給の手間が不要なガスファンヒーターと温水ルームヒーターですが、取り付け方や仕組みが異なります。
温水ルームヒーターは換気が不要
ガスファンヒーターはガスならではのパワフルな温風で、スピーディーに部屋をあたためてくれる暖房。部屋の中で燃焼を起こすので、1時間に1~2回(1~2分)程度、換気扇を回したり、窓を開けたりして換気する必要があります。
温水ルームヒーターの場合は本体そのもので燃焼を起こさない屋外燃焼なので、空気が汚れず換気の手間が不要です。
取り付け方・コンセントの違い
ガスファンヒーターでは「ガス栓」を使うのに対して、温水ルームヒーターでは「温水コンセント」を使用します。
温水コンセントは壁や床に設置することができ、本体からの取り外しも簡単。使わない時期は押入れ等に収納することができます。また、設置工事も簡単なので、取り付けたその日から使用できます。
ガスファンヒーターにはプラズマクラスターなど高機能モデルも
温水ルームヒーターは大きく分けて、持ち運びが便利な「床置移動型」と、コンパクトに設置できる「壁掛型」の2種類。
ガスファンヒーターは「床置移動型」のみですが、プラズマクラスターや空気清浄機能、ガスと電気のハイブリット等、デザインや機能が多彩。自分のライフスタイルに合わせて選べます。
リンナイ温水ルームヒーター「ルームほっと!」
最新モデルでは素早く部屋をあたためる「速暖モード」や、省エネ性の向上、風向きが変更できる機能等も追加されています。
床置移動型にはワイドスペースタイプとコンパクトタイプの2種類があり、部屋の大きさに合わせて選べます。
温水ルームヒーターは、燃焼ガスや水分が室内に発生せず、足元から部屋をマイルドにあためてくれる快適な暖房。快適なだけでなく、安全性もお墨付きなので寝室や子供部屋、お年寄りのお部屋まで安心して利用できるのも嬉しいポイントです。
工事費用等は販売店やガス会社により異なりますので、まずは設置できるかどうかを含め、お気軽に見積もりをしてみてはいかがでしょうか。