失敗しない部屋探しの基本vol.3:申し込みから入居までの手続きの流れ
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更新日:2020年02月12日
気に入ったお部屋が見つかれば、いよいよ賃貸契約の申し込みへ。契約時の流れや、契約時に確認しておきたいポイント、入居時に必要な手続き・お金についてご紹介します。
1. 申し込み
入居したいお部屋が決まったら、いよいよお申込み手続きへ。所定の申込書に必要事項を書いて提出します。家賃の価格交渉や希望条件の確認は契約前のこのときに。保証会社を利用する場合は、保証会社の申し込みも行います。
申し込み時の注意点
申し込みの前には、もう一度よく入居条件を確認しましょう。申し込みに必要な情報(収入、連帯保証人等)は何があるのか確認しておき、必要な書類(住民票や印鑑証明書等)があれば準備が必要です。
入居にかかる費用は?
入居する際には、様々なお金がかかります。基本的に家賃は前払いで、敷金、礼金、保証料、仲介手数料、さらに鍵の交換費用や火災保険料等、思わぬ費用がかかることも。近年では敷金・礼金が不要のお部屋も増えてきました。あらかじめ必要なお金や条件を確認しておきましょう。
礼金 | 大家さんにお部屋を借りるお礼として渡すお金。返ってくることはありません。 |
敷金 (保証金) |
入居者が家賃や自分が壊した設備の修繕費を払わないとき等に備えて、大家さんが預かるお金のこと。お部屋を大事に使っていれば、退去時に戻ってきます。 |
保証料 | 連帯保証人の代わり等に、保証会社を利用する場合にかかるお金。 |
仲介手数料 | 物件の紹介や内見、手続き等をサポートしてくれた不動産業者に支払うお金。 |
火災保険 | 火災や台風などの災害のとき、入居者の財産に受けた損害を補償するための保険。 保証内容は保険によって異なりますが、「家財保険」と「借家人賠償責任保険」がセットになったものが一般的。 借家人賠償責任保険とは、万が一火災や水漏れを起こした際に大家さんや近隣の方へ賠償するための保険です。 |
2. 入居審査
入居審査とは、申込人や連帯保証人が、きちんと家賃を支払えるかどうかの確認のこと。申し込みする人の勤務先や収入、連帯保証人の有無や状況などを基に審査が行われます。
申込者が未成年の場合は親の同意が必要で、無職・収入が少ない場合には貯金額を確認されることも。
保証会社を利用する場合は、さらに保証会社の審査もあります。
3. 賃貸契約
審査が通り、入居予定日を決めたら契約にうつります。専門の資格者である宅地建物取引士から重要事項説明を受け、内容がわかったらサイン・捺印。あわせて契約書の説明を受け、全てに納得したらサイン・捺印を行います。
重要事項説明とは?
重要事項説明では、宅地建物取引士が大事な点を説明します。
1つは物件の条件で、所有者は誰か、どういう設備があるか、誰が管理しているか等。
もう1つは取引条件で、家賃をはじめとするお金の話や、特に気を付ける事項について説明を行います。
特に入居中と退去時の修繕区分はよく確認を。
契約書のポイントは?
契約書には、主に入居時の注意点や退去について記されています。主な内容としては、家賃・敷金・礼金などのお金についてや、入居中の禁止事項、いつまでに退去連絡が必要か等。
更新や退去の届け出、特約事項についてはしっかり確認しておきましょう。
4. 入居
通常は契約開始日が入居日となり、その日に鍵を受け取ります。引っ越しは鍵を受け取った後であればいつでもOK。
入居前・入居後の手続きは何をすべき?
入居前・入居後にそれぞれする手続き
- ●役所への転出・転入届(原則2週間以内)
- ●電気の停止・開始届
- ●ガスの停止・開栓予約(開栓には立ち合いが必要)
- ●水道の停止・開始届
- ●インターネット回線の停止・開始
- ●学校の転出・転入届
入居前にする手続き
- ●郵便局で郵便物の転送届け
入居後にする手続き
- ●免許証などの住所変更
- ●会社や銀行への住所変更届
引っ越しの挨拶は必要?
アパートやマンションの場合なら、一般的には上下左右のお部屋にするとよいと言われています。しかし、女性の一人暮らしなどの場合は、防犯上のリスクから挨拶をしないほうがよい場合もあります。
引越し業者の手配と荷造りのコツはvol.4で紹介しています
最後に
申し込みから入居審査、賃貸契約、引っ越しまでの流れをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
手続きには審査に時間がかかる場合もあり、内見から申し込み・契約・引渡しまでは約2週間程度かかるのが目安。
契約までの時間が短いと、焦って大切な取引条件を見落としてしまうこともあるかもしれません。時間に余裕を持って物件選びをはじめるのがおすすめです。