紫外線からお肌を守る!日焼け対策のポイント
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更新日:2020年04月07日
紫外線対策を暑くなってから始める方はいませんか?まだまだ日差しが弱いからと言って油断は大敵!
実は紫外線量は3月、4月頃からだんだんと増え始め、6月、7月にピークを迎え、8月、9月と長い期間にわたって紫外線は降り注ぎます。つまり1年のうちの半分はしっかりと対策を行わなければいけません。早めの紫外線予防で色白美人を目指しましょう!
紫外線ってそもそも何?

太陽光線に含まれる光成分の事を「紫外線」、またの名を「UV」と言い、実際に人の目には写りません。
地球に届く太陽光線の中の約6%を占めていると言われており、太陽光線の中でも波長が短く、エネルギーの高い光で、肌に大きなダメージを与えます。
紫外線が強い季節は、大抵の方が夏のとても暑い時期だと考えます。しかし、実際は5月~7月が最も多く降り注ぎます。つまり、夏が来てから紫外線対策をしたのでは遅く、ダメージは肌に蓄積されてしまいます。
春の紫外線は、初夏よりも少ないですが、冬と比べると3倍もの量になっています。まだ暑くないから大丈夫と考えていても、5月頃には1番紫外線の強い時期になっているので、日焼けだけでなくシワやシミの原因にもなります。
実際の年齢よりも老けて見られる原因の多くは、シワやシミ、くすみによる肌の老化とも言われます。いつまでも若く、キレイでいたいと誰もが願うこと。面倒と思わず、早めにケアを始めることが大切です。
紫外線の種類とその影響

紫外線A(UVA)
地表に届く全紫外線のうち約9割を占める紫外線。この紫外線は表皮だけに留まらず、肌の奥の真皮まで届くため、黒っぽい色素沈着を起こし、シミやシワを起こす原因を作ります。赤みや炎症といった症状が起きにくいため日常の「うっかり日焼け」をしやすい。
紫外線B(UVB)
地表にほんのわずかしか届かない紫外線で、紫外線Aの10/1くらいの線量。しかしとても強力なエネルギーを持っているので注意が必要。日焼けの原因や皮膚ガンの原因にもなります。肌に強く影響するため、海やスポーツでの「レジャー日焼け」をしやすい。
紫外線C(UVC)
オゾン層がある限り地球上には届いていないと言われている紫外線。このUVCは殺菌灯など人工的に作られ使用されています。
紫外線が与える怖~い影響

紫外線は人を老けさせるとも言われ、身体に様々な障害を与えます。
一昔前には肌を焼いて黒いほうが健康的でかっこいい!という時代もありましたが、実はお肌にとても負担がかかることだったのです。
紫外線が身体に与える症状の一例
シミ
紫外線を多く浴びる事により、肌のメラニンをつくる色素細胞の遺伝子が変異し、メラニンを過剰に作る為、肌へたくさんのシミができます。
シワ
皮膚にあるコラーゲンやエラスチンなどのハリや弾力に関わる繊維を細かく切ってしまう酵素を生成してしまう為、肌にシワができます。
髪へのダメージ
紫外線にあたる事により髪のメラニンが変異し、髪の色が茶色になったりキューティクルが傷み、髪がぱさつくようになります。
白内障
眼球にある角膜を通過し水晶体へダメージを与えてしまう為、白内障になってしまいます。
免疫力の低下
皮膚の免疫を担当する細胞を紫外線が破壊してしまう為、細菌やウィルスに感染しやすくなり、体調をくずしやすくなります。
皮膚ガン
紫外線が皮膚細胞に吸収されることで遺伝子を傷つけてしまい、皮膚がんの原因になります。
紫外線からお肌を守る「日焼け止め」の選び方とポイント

日傘などを使用するから大丈夫と思って、日焼け止めを塗らないことはありませんか?実は日傘だけでは十分とはいえず、必ず日焼け止めを塗ることをオススメします。
日焼け止めは体に直接塗るものですから、塗り忘れやムラがなければ、どんな角度からの紫外線からも守ってくれます。太陽光線が強い日はもちろん、曇りの日でもしっかりと日焼け止めを塗るようにしましょう。
「SPF」と「PA」とは?
日焼け止めは、主に紫外線吸収剤と、紫外線散乱剤から構成されています。
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収する力があり、吸収した紫外線を熱エネルギーに変えて外部へ放出してくれます。また、紫外線散乱剤は、紫外線を直接肌に当たらないよう、跳ね返す力があります。
日焼け止めは幼児用から男性用、女性用まで様々な種類がありますが、それぞれの用途に合わせて購入する必要があります。そこで目安となるのが「SPF」と「PA」という値です。
SPF(Sun Protection Factory)
SPFは、日焼けの原因となる紫外線B(UVB)を防ぐ指数で、SPFの効能は20分前後と言われています。このSPF値が高ければ高い程、紫外線を防ぐ効果が長くなるということになります。
PA(Protection grade of UVA)
PAは、紫外線A(UVA)を防ぐ指数で、「PA+」「PA++」「PA+++」等、「+」の数によって4段階で表示されています。「+」の数が多い方が効果が強いということになります。
日焼け止めの選び方のポイント
数値が高かったり、「+」の数が多ければいいというわけではありません。何より重要なのは日焼け止めをこまめに塗りなおすこと。
自分の汗や皮脂、ハンカチでぬぐう等することで、日焼け止めは効果が落ちていき、油断していると「日焼け止めを塗ったのに日焼けがひどい!」ということにもなりかねません。
また、肌が弱い方は「SPA」が高いものだと肌荒れを起こしてしまう可能性があります。選ぶときは、SPAなどの数値も大切ですが、自分の肌に合ったものを選ぶようにしましょう。
日傘や帽子で二重に紫外線対策を
日焼け止めとあわせて使用したい日焼け対策グッズを紹介します。
日傘

日傘の色やデザインは自分の好みで選んでかまいません。UVカット加工をされているものであれば、どれも大きな差はないからです。
しかし、注意してもらいたいものが地面などからの照り返しによる紫外線。外側は上からの紫外線を反射して防いでくれますが、内側までも反射してしまえば、顔などを紫外線にさらしているようなものです。
紫外線を吸収してくれる色が黒。外側は何色でもいいですが、内側は黒色のものを選びましょう。
長手袋など

腕や首周りを覆い、紫外線から守ってくれるグッズも、たくさん販売されています。それらも、日焼け止めは必ず塗ったうえで、使用しましょう。
選ぶときのポイントはUVカットされているかどうか、自分の肌に合っているかどうか。肌に合わない素材のものを使用していれば、逆効果です。
それでも日焼けしてしまったら?日焼け後の対処法

①日焼け箇所を冷やして体の中から水分補給をしよう
日焼けは肌が火傷をした状態と一緒です。そのため日焼けした箇所を冷やしてあげることが大切です。
日焼け後の肌はとても敏感になっているので、保冷剤やビニール袋に入れた氷をタオルに包んでから肌を冷やしてあげましょう。
また、化粧水やクリームは肌に刺激を与えるので、敏感に赤くなっていたり痛みがある場合は、治るまで避けてください。
ミネラルウォーターなどで水分補給をしっかり行い、内側からのケアもきちんとしましょう。
②皮膚の水分補給をしよう
日焼けした肌は紫外線によって水分が奪われ、乾燥した状態になっています。肌の赤みや痛みがひいてきたら、たっぷり化粧水をつけて保湿をしていきましょう。
肌への刺激が少ない化粧水で普段の倍以上の保湿を心がけましょう。
手でピタピタとパッティングするよりも、コットンを使ってやさしくクルクルしてあげる方が肌表面の凹凸に左右されず、まんべんなくしっかりと化粧水が浸透します。
日焼けした2、3日後にはメラニン色素が大量に増え、肌が黒くなります。これはメラノサイトというメラニン色素を活性化させる細胞が炎症により刺激されて起こる現象です。しっかり水分補給をして、お肌を沈静させましょう。
③水分が逃げないように蓋をしよう
化粧水をしたあとは、肌に入れた水分が逃げてしまわないように、化粧水と同様に肌への刺激が少ない乳液でしっかり蓋をしましょう。
※絶対にしてはいけないこと※
日焼けの状態がひどい時は、皮膚の皮がポロポロとむけることがあります。この皮をついついむいてしまうかもしれませんが、肌のためには絶対にしてはいけません。皮をむいてしまう行為は肌を傷つけてしまうので、炎症の元になります。
どんなときでも、「やさしく、こすらず」を心掛けてケアをしましょう。
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※この記事は2017年7月4日の公開後、追記・修正をして2020年4月7日に改めて公開しました。