【IHとガスコンロを比較】第1回:それぞれの特徴は?
- 料理
- 暮らし
- 住まい
更新日:2018年02月23日
IHクッキングヒーターとガスコンロ……どちらもおいしい料理には欠かせない調理器具ですが、どこが違うかご存知ですか?
今回はIH、ガスそれぞれの加熱方法の違いや特徴、得意分野などをまとめました。今の自分のライフスタイルにぴったりなコンロはどちらなのか、ぜひ参考にしてみてください!
ガスコンロとIHの加熱の仕組みの違い
IHクッキングヒーターの場合
内部のコイルに電流を流し、接している鍋底(金属)部分だけを加熱します。
調理には鍋底が平らなIH対応鍋が必要ですが、鍋底の大きさに合わせて加熱するので無駄なエネルギーを使わずに料理ができます。
ガスコンロの場合
ガスの炎の熱で鍋を加熱します。
鍋を包み込むように温めるので、鍋全体をムラなく均一に加熱します。
食材を入れても温度が下がりにくく、煮物や炒め物もより美味しく!また、土鍋や串を使った炙り料理など、どんな調理器具でも使用することができます。
お手入れ・お掃除の得意分野
IHはトッププレートがフラットで掃除がしやすい
表面に凹凸がないため、調理後は汚れをサッと拭くだけでOK。
ただし、トッププレートに直接鍋が接触するため、表面に黒ずみや傷が入りやすいので注意が必要です。
※市販の「汚れ防止カバー」は温度調節などの安全機能が正しく動かないため危険です。
ガスコンロは調理中のにおいや油煙が部屋にこもりにくい
ガスコンロの場合は、炎の力で高い上昇気流が起き、調理中の油や水蒸気を換気扇(レンジフード)へ確実に届けます。そのためIHと比べ、においや油煙が部屋にこもりにくい特徴があります。
※ガスコンロの場合も、近年は五徳を取り外せば表面に凹凸がほとんどなく、簡単に掃除ができる機種が主流です。
同時調理はどっちが得意?
IHクッキングヒーターの場合
IHは使用できる電気容量に制限があります。
そのため3つのヒーターを同時に使うと火力が低下したり、グリルが使用できなかったりする場合があります。
ガスコンロの場合
ガスは火力を気にすることなく、3口バーナーとグリルを同時に使って調理ができます。
忙しい朝でも手際よくお弁当や食事の支度ができます。
熱量(カロリー)の比較
プロパンガスの発熱量は電気の約28倍!
電気1kwhあたりの熱量が約860Kcalなのに対し、プロパンガス(LPガス)1㎥あたりは約24,000 Kcal。
これは同じ量のお湯を沸かすのに、電気の場合は28kwh必要なのに対し、プロパンガスは1㎥の熱量で良いということです。
そのため火力が求められる飲食店では、一般的に電気よりもプロパンガスが多く採用されています。
高火力で一気に火を通すことが、食材の旨味を閉じ込め、短時間で美味しい料理に仕上げる秘訣。
美味しさと火力には深い関係があるのですね♪
まとめ
IHクッキングヒーターの特徴
- ●鍋底の大きさに合わせて加熱するので、エネルギー効率が良い。
- ●トッププレートがフラットで、調理後のお手入れがしやすい。
- ●IHに対応している専用鍋が必要。
ガスコンロの特徴
- ●ガスならではの高火力&短時間で料理できる。
- ●上昇気流で調理中のにおいや油煙がこもりにくい。
- ●土鍋をはじめ、手元にあるどんな調理器具でも利用できる。
いかがだったでしょうか?
それぞれのコンロの特徴をおさえて、ぜひ皆さんも自分に合った料理器具を見つけてみてくださいね。